営業成績を劇的に変える!マクレランドの「達成動機」とは?
「もっと売上を上げたい」「チームで最高の成果を出したい」――。営業職として働くあなたにとって、目標達成への強い意欲は日々の原動力になっていることでしょう。
デビッド・マクレランドが提唱した動機理論には、「達成動機」「権力動機」「親和動機」の3つの主要な動機があります。この中でも、特に営業職のパフォーマンス向上に深く関わるのが「達成動機」です。達成動機が高い人は、困難な目標にも意欲的に挑戦し、自らの努力で成功を掴み取ることに喜びを感じます。しかし、「達成動機」は単なる根性論ではありません。適切に刺激し、高めることで、個人のパフォーマンスだけでなく、チーム全体の営業成績を劇的に向上させることが可能です。
この達成動機を最大限に引き出すためには、どのようなインセンティブや評価制度が有効なのでしょうか?
達成動機を刺激するインセンティブ設計の3つのポイント
営業職の達成動機を効果的に刺激するには、単に「報酬を増やす」だけでは不十分です。行動経済学の知見も踏まえ、以下の3つのポイントを意識したインセンティブ設計が重要になります。
1. 高すぎず、低すぎない「挑戦的な目標設定」
マクレランドの理論では、達成動機が高い人は、成功確率が30~50%程度の「中程度の困難な目標」に最も意欲を燃やすとされています。簡単に達成できる目標ではモチベーションが上がらず、一方で、いくら努力しても達成不可能に見える目標では、かえってやる気を失わせてしまいます。
- ストレッチ目標の設定: 現状維持ではなく、少し背伸びをすれば届くような「ストレッチ目標」を設定することで、個人の成長と達成感を促進します。
- 目標の明確化と可視化: 具体的な数字で目標を示し、進捗状況をリアルタイムで確認できる仕組みを導入することで、達成への意識を高めます。
2. プロセスを評価する「多角的なフィードバック」
達成動機が高い人は、結果だけでなく、そこに至るまでのプロセスや努力が認められることを重視します。単なる売上数字だけでなく、行動やプロセスを評価対象に含めることで、持続的なモチベーションを維持できます。
- 行動指標の導入: 商談数、顧客との接触頻度、提案の質など、具体的な行動を評価指標に加えることで、結果に至るまでの努力を可視化します。
- 定期的な1on1ミーティング: 目標達成に向けた課題や成功体験を共有し、フィードバックを行うことで、個人の成長を支援し、達成への意欲を醸成します。
3. 報酬と承認の「多様な組み合わせ」
金銭的な報酬は強力なインセンティブですが、それだけでは短期的な効果に終わりがちです。達成動機を長期的に刺激するためには、金銭報酬と非金銭報酬を組み合わせることが有効です。
- 成果に応じた報酬: 目標達成度に応じたインセンティブやボーナスは、達成動機を直接的に刺激します。
- 表彰・承認制度: 営業成績優秀者の社内表彰、成功事例の共有、役職や権限の付与など、公に認められることで、達成への満足感と次の挑戦への意欲を高めます。
- 成長機会の提供: 新しいプロジェクトへの参加、スキルアップ研修、上位職へのチャレンジ機会の提供なども、自己成長を求める達成動機を刺激します。
明日から実践できる!営業マネージャーが取るべき行動
これらのインセンティブ設計のポイントを踏まえ、営業マネージャーとして明日から実践できる具体的な行動は以下の通りです。
- 現状の評価制度・インセンティブの見直し: あなたのチームのインセンティブ制度は、本当にメンバーの達成動機を刺激できていますか?上記のポイントと照らし合わせ、見直しを検討しましょう。
- 個別目標設定のサポート: メンバー一人ひとりのスキルレベルや意欲に応じた、挑戦的かつ達成可能な目標設定をサポートしましょう。一方的な目標設定は、達成動機を削ぐことになりかねません。
- ポジティブフィードバックの徹底: 結果だけでなく、目標達成に向けたプロセスや努力を具体的に褒め、承認する文化をチームに根付かせましょう。
- 成功事例の共有と称賛: 成功した営業パーソンを表彰し、その成功要因をチーム全体で共有することで、他のメンバーの達成動機を刺激し、良い刺激を与えましょう。
まとめ
マクレランドの達成動機を深く理解し、それを戦略的にインセンティブ設計に落とし込むことで、あなたのチームはこれまで以上の営業成績を達成し、メンバー一人ひとりが「仕事の喜び」をより強く感じられるようになるはずです。
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